倉敷パッシブハウス
倉敷市郊外の敷地は北側に里山を備え、自然に恵まれた一画にある。
庭と家、外と中との間に日々を豊かに過ごす機会があると考え、家族を中心に住まい、庭、里山がつながり、共に変化と成長を楽しみながら暮らしを育てていく住まいを目指している。教科書的なそれとは違い北側に大きな開口を設け庭を計画したのも、住まい手が心地良く暮らせる事に素直に向きあった結果。テラス越しに望む里山へとつづく庭は光が差し込み穏やかに輝いている。
快適な室内は冬でも薄着で過ごせる。余計な衣類も暖房器具も毛布もいらない。エコハウスでつくるミニマルな暮らしはシンプルで機能的。おのずと生活にゆとりがうまれ、四季や天気の移ろいを感じるなど身近な自然が家族に豊かな時間をもたらしてくれる。
また海外の窓や設備、建材、特別な工法を使わず、高性能でありながらコストバランスが良い。 いつでも、誰でも、どこでも建てられるパッシブハウスをめざすことには、住まう人や地域、自然がつくる、安心で豊かな暮らしをもっとふやしたいという願いが込められている。
2017年PHJエコハウスアワード大賞受賞。
ハウジングデータ
- 所在地
- 岡山県倉敷市
- 竣工
- 2017年
- 延べ床面積
- 30.44坪
- 年間暖房需要
- 12kWh/m²
- 年間冷房需要
- 20kWh/m²